2021年1月18日月曜日

合掌集落 茅葺の家

小学生低学年ぐらいまで、藁葺きの家に住んでいました。
それほど田舎暮らしだったんですけどね。

茅葺の囲炉裏

だから今でものこる藁葺きの家や、茅葺の合掌集落などを見るのが大好きです。

ただ、冬は寒い!
隙間だらけの家といってもよくて、どこからか寒い風が入ってくるので、とにかく寒い。
まあ、慣れちゃえばいいのですけど。

それと、火が出ればあっという間ですね。

あれは確か幼稚園児の時でした。今でもハッキリ覚えていますが、夜中に隣家が家事になったことがあります。
隣家といっても、100mぐらい離れていますが。
祖母が幼い私を叩き起こして「あれを見ておけ!火遊びすると、こんなことになるんだぞ!」と叫んでいました。

本当に、よく燃える。
藁葺きなので、ものすごい燃える。その火柱は、今でも鮮明に思い出せます。
まあ、積雪の多い時だったので、消防車も入ってこれなかったということで、丸焦げ全焼です。

みなさん、火の用心ですよ。

2020年11月11日水曜日

エルトゥールル号の遭難

日本とトルコの間には、温かく深い交流のドラマがあります。 

それは映画『海難1890』(2015年公開)でも描かれた、「エルトゥールル号」の事故と救命活動を通して歴史に刻まれています。 

エルトゥールル号の遭難
 

 明治23年(1890)、日本とトルコ(オスマン帝国)との友好関係を結ぶため、トルコ軍艦エルトゥールル号が日本にやって来ました。
 木造軍艦でした。 

 このころ、帝政ロシアの南下政策に悩まされていた両国にとって、お互いに特使を派遣し合うのは大きな意味がありました。
 また、オスマン帝国軍艦は地中海内海以外に出たことがなく、その権威を示す為にも極東への派遣が実行されたとも言われます。ただ、エルトゥールル号が老朽艦だったため、反対する声もあったようです。
 そのせいなのか、事故や修理のために、トルコ出港から日本まで航海に1年かかったと言います。

 ともあれ、

 日本での任務を終えて横浜を出港して帰国の途中、紀伊半島南端の大島付近で台風に襲われます。(出港前、日本側は台風の季節を心配して、出発を遅らせることを提言したといいますが、オスマン側は受け入れませんでした)
 9月16日午後8時半ごろに、樫野崎近海の岩礁に激突。船は爆発を起こして沈没してしまいました。

 このあたり、熊野灘は特に航海には危険な場所でした。

  約600人いた乗組員は、荒れ狂う暴風雨の中、真っ暗な海へ投げ出されました。

座礁するエルトゥールル号

 幸いにも海岸へ泳ぎ着いた人の中で9人が、断崖の上にある樫野崎灯台を目指して断崖をよじのぼり、助けを求めます。
 突然の出来事ながらも、灯台に詰めていた二人は懸命に治療を行い、言葉が通じない中にも国旗資料を見せることでオスマン帝国の軍人であることが分かります。

国旗を指差すトルコ軍人

  また、爆発音を聞いた村人たちが不振に思い、海岸に打ち上げられている外国人を発見し、生存者の捜索に乗り出します。

  当時、大島はわずか400戸たらずで電気も電話もない貧しい村でしたが、村民あげての救命活動が始まったのです。

 (つづく)

 (マンガは『歴史人物に学ぶ 大人になるまでに身につけたい 大切な心 第4巻』より)



 

2020年9月17日木曜日

サポート対象外のMacにOS10.12(Sierra)をインストール【Mac pro 2009】


 

 あんまり進んでやりたくはないのですが、Adobe cloudの対象が10.12以上になってインデザインが動かなくなりましたし、10.10でいたら不便なことが増えてきましたので、やむなく実行。

 参考にしたのは、以下のサイト。

サポート対象外のMacにmacOS Sierraをインストールした【iMac Early 2008】

このような情報が簡単に手にはいる時代になった……ありがたいことだ。

 

私の場合、Mac pro(Early 2009)で試したのですが、上記サイトに紹介されているようにサクサクと作業は進みませんでした。

・SIPの無効化は、OS10.11(El Capitan)にしてからでないと、実行できない。

・mac OS Sierraのダウンロードを指定のサイトから落としたものでは、インストール用USBが作成されない。仕方がないので、Apple公式サイトからダウンロードしたOSインストーラファイルを使用したら、うまくいった。

 

ということで、古いMacでもAdobe cloudが難なく使えるようになった。

ありがたい。

2020年2月16日日曜日

富山から広島への夜行バス「百万石ドリーム広島号」に乗ってみた

中国地方と北陸の繋がりは薄い。
以前、富山空港ー広島西空港の定期便があったが、あまりに乗客が少なくて廃止いなった。小松空港ー広島空港も同じ。もともと、そういう人の流れって、無いのよ。

と思っていたら、富山発広島行きという夜行バスが2019年12月に爆誕した。
「百万石ドリーム広島号」 だ。
誰が使うの、これ?……と、思ったものですが、開設記念で片道5000円という激安サービスが行われたものですから、乗ってみました。(そのサービスは既に終わっています)

富山駅での百万石ドリーム広島号
富山駅南口1番乗り場発19時55分。
 富山インターから高速に入りますが、途中、金沢駅、福井駅に寄るために高速を降ります。
 乗務員は、金沢と京都で交代する3人体制。安全運行です。

3列独立シートでゆったり。
プライベートカーテンで仕切られます。
座席脇にはコンセントが。
あくまでスマホ用。
バス中央にはトイレ完備
窓際席は上に読書灯がありますが、
中央席は前座席に読書灯がついています。

 バスは、福井駅で乗客を乗せた後に消灯されます。
 でも、消灯直後に南条サービスエリアで最初の休憩に入ります。休憩後に消灯すればいいのにな。
 プライベートカーテンで仕切られるため、運転手は休憩所での人数確認は行わないそうです。時間になったら問答無用で出発です。乗り遅れないように。

広島駅新幹線口
  朝5時ごろに岡山駅到着。この時、予定より10分早かったです。
 その後、2回の休憩があり、広島駅新幹線口へ。予定では8時13分着ですが、思ったより早くついて7時56分に到着しました。8時0分発の別のバスに乗り換えできたのはうれしい!
  最終広島バスセンター着です。

 ほぼ、12時間という長距離運行なので、3列シートとはいえ、夜行慣れしていないと、なかなか辛いものがありますね。
 

2020年1月10日金曜日

Adobe Creative Cloud にて2017バージョンがインストールできない

頑張ってCS6を使ってきましたが、もう限界を感じるので、いい加減アップグレードしましょう……ということで、付き合いのある印刷所からは「Indesign CCは2017バージョンでお願いします」と言われていた。

では、遅ればせながら、CC 2017をダウンロードしましょうか……と、Creatibe Cloudにてインストールしようとすると、旧バージョンとところに表示されない……。

まさか……。
「CS6以降はインストールできます」と言いながら始まったCCが、いきなりCS6を弾き飛ばした経緯があるからな……。

困ってサポートに問い合わせると、案の定、仕様変更で2017のインストールはできないとの回答が。


いろいろ詰んだ。
最新2バージョンのみとなると、OSのことやら、さらにはマシンの変更すら伴う大事件になってもくるので、きちんと事前アナウンスして欲しいよなあ……

2018年3月14日水曜日

『歎異抄をひらく』が映画になる……さて舞台は現代?異世界?料理界?


歎異抄をひらく 映画化決定
歎異抄をひらく』(1万年堂出版)に「映画化決定」の帯がついて、いま書店に並んでいます。
 映画といっても、実写なのかアニメなのか、どちらなのかこれでは分かりませんが、そう、アニメ映画『歎異抄をひらく』の制作が進んでいるのです。

歎異抄』とは、浄土真宗の開祖・親鸞聖人の語録として弟子の唯円が記したと伝えられる古典です。
 有名な「悪人正機」を記した書として広く読まれ、日本だけではなく海外でもファンの多い本であり、大学入学試験でも倫理や歴史などの科目でも度々取り上げられることで知られていますよね……って、言うものの、最近は昔ほどの知名度はないのかもしれません。 「歎異抄って知ってる?」と若い人に聞いたら「えーと、食べ物ですか?」と答えられてしまいました。「たんにしょー?何それおいしいの?」という訳です。なんでも「歎異抄」の「抄」が「炒」に見えたそうで、中華料理かなにかと思ったようです。
 別の人は「何のショーですか?」とまあ歌謡ショーか何かと思ったのか、これが現状のようですね。

 ともあれ、その『歎異抄』を分かりやすく解説した『歎異抄をひらく』が映画になるといっても、では一体どんな映画になるのか、正直想像がつかない人も多いだろうと思います。

 1万年堂出版の書籍として『なぜ生きる』がありますが、『なぜ生きる2』と合わせてシリーズ100万部突破記念ということでアニメ映画化され平成28年に全国公開されています。
 題名は『なぜ生きる 蓮如上人と吉崎炎上』で、特に蓮如上人を里見浩太朗が演じたということで話題になり、一部の映画館では29週を超えるロングラン上映となりました。
 正直、オタクと言われる人々が飛びつくようなアニメではなかったので、さてさて公開してどうなることかと思いましたが、大人というか年配の方の来館が意外にも多く、その様子は映画館側も、また制作プロデュース側も驚きの光景だったようです。
 兄貴と言われる小西克幸さんも演じていることから、若い女の子も結構な人数が観たようで。

 この『なぜ生きる 蓮如上人と吉崎炎上』の映画も、原作が『なぜ生きる』という生きる目的の解説本になっているので、正直どんな内容の映画になるのか、想像できない人が多かったことと思います。
『なぜ生きる』のテーマを踏まえつつ、実際に描かれている蓮如上人と吉崎御坊の物語は『なぜ生きる2』にも記載されているので、この書物の映画化といっても間違いはありません。

 それを思えば『歎異抄をひらく』の映画も、「歎異抄」の精神をふまえつつ、現代社会を場面設定にしてもいい訳で。親鸞聖人の時代で描かねばならない理由というのはありませんよね。いや、むしろその方がいいのかも。

 そもそも「歎異抄」とは、その名を「異なるを歎く」と書くように、唯円が親鸞聖人の教えと異なる言説が広まったことを嘆いて書かれたもののですが、それはむしろ未来へのメッセージだったとして、現代社会を舞台にしてもいいのかもしれません。
 いや、最近はやりの「異世界」がいいのかも(笑)。

 さてさて、実際の映画はどうなることか。原作本となる『歎異抄をひらく』を読んで、そんな妄想をめぐらす夜もいいもんですよ。

2017年10月28日土曜日

YKKの創業者・吉田忠雄『善の巡環』


 日本を代表する巨大企業・YKKの創業者である吉田忠雄は富山県魚津市の生まれ。
 貧しい家に生まれ、満足に教育を受けられなかった人ですが、尋常小学校の時に読んだ伝記『カーネギー伝』に大きな衝撃を受けます。
 カーネギーとは世界の鉄鋼王と言われる企業家ですが、貧しい家庭に育ったため公的な教育はあまり受けておらず、それでも地道に努力して製鉄工場を設立し、大成功を収めた人物です。
 カーネギーの成功の秘訣は「他人の利益をはからなければ、自らも栄えない」という教訓を生涯懸けて実践したからだ、と語っています。

YKK 吉田忠雄

 この言葉が、吉田少年の胸に深く刻まれ、やがて『善の巡環』という吉田独自の経営理念が生まれます。
 少年時代の読書体験が、これほど劇的に、人生を左右するものでしょうか。
 まあ、私も小学校の時に出会った『ドラえもん』に衝撃を受けて、やがて絵を描く仕事になったわけですが、あまりにレベルの違いすぎる話ですね。
 それはともかく、子供の頃の「物語との出会い」は極めて大切なことだと思います。
 逆に言えば、親として、大人として、子供たちにどれだけ有意義な物語を提供できるか、それが未来の世界を築く上でどれほど大事なことなのか、知らされますよね。